商品詳細
著者プロフィール
北海道札幌市生まれ。
椎名麟三・野間宏・埴谷雄高らとともに第一次戦後派の一人と目されるが、1948年に執筆の激務から、ヒロポンを常用し。依存症となってからは執筆活動に支障をきたすようになった。尊敬する高見順に厳しく戒められて依存症から脱した。1967年に北海タイムスに発表した『石狩平野』がベストセラーとなり、小説新潮賞も受賞、文壇の表舞台への復活を果たした。その後も『お登勢』『見知らぬ橋』『蘆火野』『放浪家族』、遺作となった『茜いろの坂』まで、新聞小説を主として作品を発表し、多くの作品がテレビドラマ・舞台化されるなど、中間小説の大家として活躍し、国民ロマンの巨匠の異名を取った。
受賞・候補歴
1941年 「北国物語」で第14回芥川賞候補作
1946年 「笛」「塔」で第5回野間文芸賞奨励賞を受賞
1967年 「石狩平野」で第14回小説新潮賞を受賞
1980年 「茜いろの坂」で第15回吉川英治文学賞を受賞
下記は昭和40年11月18日付け北海道新聞の書評です。
「当時、南大通西六で美しい白系露人三姉妹の営んでいたカフェー「シベリア」をモデルにしたといわれるこの物語は文中四十七回も出てくる『哀しみ』または『悲しみ』でもわかるように安住の故郷を見いだせない人々の悲しい心のかげりと魂のふるえで色どられている。」
作品の一節から
「札幌駅に着いた真岐はいとこの信之の出迎えを受け、自動車は停車場通りをまっすぐに中島公園へぬける広い電車通りを走った。道路の両側に巨大なアカシアの街路樹が鬱蒼と続く。そのあいだから五番館の赤レンガの建物がちらちら覗き、山形旅館の古い木造建築の一町先には鉄筋コンクリートの八階建てのグランドホテルが出来、そのまた少し先の十字街には三越デパートの支店が瀟洒しょうしゃな六階建てで聳えていたりした。」
豊国社・昭和16年12月初版発行の船山馨「北国物語」函付きです。発行当時の紙質と経年によるヤケがありますがシミは少なく、書き込み、蔵書印などもありません。函、本体とも経年の割には確りとしています。函付きの希少な初版本です。50年前の古書であることをご理解の上、購入の検討をお願いいたします。
商品の情報
カテゴリー: | 本・雑誌・漫画>>>本>>>文学・小説 |
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商品の状態: | やや傷や汚れあり |
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